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冬の星空観察のススメ

クリスマスまで、あと半月あまり。お子さんへのクリスマスプレゼントに天体望遠鏡を考えているパパさん・ママさんもいらっしゃるのではないでしょうか?
親子で一緒に「冬の星空」を楽しめる星空観察のポイントを仙台市天文台の岩﨑さんにお聞きしました。

「冬の大三角」の見つけ方

―冬の星空で最も有名なのが「冬の大三角」。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ただし、聞いたことがあるとはいえ、実際に見つけ方が解らない…という方も多いかと思います。そこで、「冬の大三角」の見つけ方についてお教えいただけますか?

「冬の大三角」の見つけ方は、まず、おおいぬ座の「シリウス」を探します。シリウスは、全天で一番明るい星で、その明るさから「焼きこがすもの」という意味があります。12月下旬、20時頃には、東の地平線近くに見つけることができます。

シリウスを見つけたら、そこから星を結んで、三角形を作ります。色々な三角形ができそうですが、今回は、正三角形に見えるように、星を結んでみましょう。結ぶ一つ目の星は、オリオン座の「ベテルギウス」です。赤っぽい色をしているのが特徴です。もう一つの星は、こいぬ座の「プロキオン」。シリウスの東上に輝いています。これら三つの星を結ぶとできる三角形が「冬の大三角」です。
冬の大三角は、冬の星座探しのキーポイントになりますので、時間が過ぎて見える位置や三角の向きが変わってもすぐに探せるようになると便利ですよ。

さらに、もう少し星の名前を覚えたい方におすすめなのが、「冬のダイヤモンド」探しです。冬の大三角探しにも使ったシリウスから時計回りに、プロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲルと、明るい星を全部で6個結びます。すると、大きな六角形をした、まるでダイヤモンドのような形が現れます。今年のクリスマスプレゼントに、明るい星々で形づくられるダイヤモンドはいかがでしょう?


 
▲冬の大三角と冬のダイヤモンド

星は時間とともに見える方角が変わっていきますので、星座早見盤や星図を使いながら探してみてくださいね。仙台市天文台で作っている星図も見やすくておすすめですよ。(ウェブサイトからダウンロードができます)
URL:http://www.sendai-astro.jp/download/index.html#seizu

 

冬の星空の特徴

―冬は特に星がきれいに見えるような気がするのですが…、冬ならではの星空の特徴や言い伝えなどはあるのでしょうか?

先ほどご紹介したように、冬の夜空には明るい一等星が沢山あるため、どの季節の夜空よりも賑やかです。ただ眺めているだけでも綺麗ですが、星座の形を知ると、より観察が楽しくなります。


 
▲オリオン座

形が特徴的でおすすめの星座が「オリオン座」。ベテルギウスを使った長方形の中に三つの星が並んだ星座です。星を結ぶと、砂時計のような形をしています。
オリオン座の三つ星は、地域によって古くから様々な名前で呼ばれていたそうです。ある地域では「三大星(サンダイショウ)」、またある地域では「親星・子星(オヤボシ・コボシ)」などなど…。
特に、「親星・子星」には素敵なエピソードがあるそうです。三つ星の真ん中の星を子どもに見立て、両端の星を親に見立てます。親星は、子どもの星が冷えないように両脇から温めている、というお話です。みなさんは、三つの星からお話を思い浮かべるとしたら、どんなお話を想像しますか? オリジナルの物語を作ってみるのも面白いかもしれませんね。

さらに、仙台の冬の風物詩といえば「光のページェント」が有名です。イルミネーションに彩られた木々は、さながら地上に降りた星のようです。実は、元々クリスマスツリーのイルミネーションは、木々の間から見えた星の姿を再現しようと、ツリーにロウソクを灯したことが始まりとされています。現在ではロウソクから電球へと姿を変えましたが、世界中でクリスマスツリーが飾られています。地上の星というのはあながち間違っていなかったようです。光のページェントや電飾のクリスマスツリーも良いのですが、電球の少ない暗い場所で木々の間から見える星々もぜひ体験して欲しいと思います。

仙台市天文台にもクリスマスツリーがありますので、訪れた際はぜひご覧くださいね。


 
▲天文台のクリスマスツリー

 

2017年は「しぶんぎ座流星群」を見てみよう!

―.今年も「スーパームーン」など様々な天体ショーが話題になりましたが、来年観るべき天体ショーがあったら教えてください!

いよいよ2016年も終わり、もうすぐ新年を迎えます。新年といえば、初詣に出かける方も多いはず。一年の抱負などお願いしたいことが沢山あるかもしれません。そこで、2017年は夜空にもお願い事をしてみませんか?


 
▲2014年撮影のしぶんぎ座流星群

年明けすぐに「しぶんぎ座流星群」が見られます。流星群とは、毎年ほぼ同じ時期に、夜空のある一点から放射状に流星が流れる現象のことです。
「しぶんぎ座流星群」は、毎年ほぼ安定して沢山の星が流れることから「三大流星群」の一つに数えられています。

2017年、最も多くの流星が流れると予想されているのは、1月3日の23時頃です。
この日は、21時半には月が沈むため、月明かりに邪魔されることなく、良い条件で見ることができます。観察は、3日の夜から4日の明け方にかけてがおすすめです。一点集中ではなく、空全体を広く眺めるように見てみてくださいね。とっても寒いので、防寒対策もお忘れなく!みなさまの願い事が叶いますように。


―年明け早々に流星群が見れるとは…!来年も良い年になりそうですね!
星空を眺めながら過ごす時間は、親子の大切な思い出になるはず。ぜひこの冬は親子で満天の星を見上げてみてはいかがでしょうか?

【ビズプロ編集部】

取材協力

仙台市天文台
住所:仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32
TEL:022-391-1300
FAX:022-391-1301

☆施設からのコメント☆
仙台市天文台は、プラネタリウム・展示室・望遠鏡を有する天文総合博物館です。多彩なプラネタリウム番組や天体観望会、ワークショップなどを通じて、宇宙の魅力を存分にお楽しみいただけます。


 

イベント情報

  


クリスマスファミリーコンサート~冬の星座の音楽会~
エレクトーンによるファミリー向けのコンサート。せいこおねえさんとプラネくんと一緒に、冬の星座の世界へレッツゴー!小さなお子さまのプラネタリウムデビューにぴったりです。
●日時:12月23日(金・祝)、24日(土)、25日(日) 11:30~12:15
●会場:仙台市天文台 プラネタリウム
●料金:高校生以上800円、中学生以下400円、親子ペア券1,000円、幼児ひざ上無料(全席自由)
●出演:せいこおねえさん(竹野靖子 エレクトーン奏者)
●チケット:11月1日(火)から仙台市天文台インフォメーションにて販売中。
 

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