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【2017年版】宮城の花粉対策

いよいよやってくる花粉シーズン。今年の宮城県は花粉が多い?少ない?
2017年の花粉飛散予測から予防・対策といった気になる情報を、朴澤耳鼻咽喉科・統合メディカルケアセンターTree of Life 院長の朴澤孝治(ほうざわ こうじ)先生にお聞きしました。

そもそも、花粉症とは?


 
朴澤先生:くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが、花粉症を初めとするアレルギー性鼻炎の症状です。いずれもアレルギーの原因を体外に出すための体の反応で、くしゃみ・鼻水・目のかゆみは「即時型反応」といって花粉と接触するとすぐ発症します。これに対して鼻閉(びへい)は、花粉と接触してから少し時間をおいて症状が出ます。日中、くしゃみ、鼻水が強いのに、夜寝るころに鼻が詰まってくるのはこのためです。

症状が強いと、のどや耳、さらに全身の肌が荒れたりかゆくなったり、喘息のような咳や息苦しさが出ることもあります。頭が重かったり、だるさや不眠に悩まされる方もいらっしゃいます。花粉症の治療薬の抗ヒスタミン剤を飲むと眠くなったり、口が渇いたりする副作用がありますが、花粉症自体の症状なのか、薬の副作用なのかわからなくなってしまうほどです。

最近話題なのは、「口腔アレルギー症状」です。これは、リンゴやモモなどの果物や、セロリ・トマトなどの野菜、アーモンドなどのナッツを食べた後に、口の中が腫れたり、顔がむくんだり、目や鼻に花粉症の症状が出る事です。
これは花粉に含まれる物質とよく似た構造のタンパク質が、これらの食物中にあり、口腔内でアレルギー反応が起こってしまうためです。
花粉症といっても症状はさまざまで、一人ひとり症状の程度も異なります。
 

「花粉症」と「風邪」の違い・見分け方

朴澤先生:花粉に大変敏感な方は、1〜2月から症状が出始めます。この時期はインフルエンザや風邪も流行っている時期ですので、花粉症なのか風邪なのか迷う方もいらっしゃいます。鼻水鼻閉とくしゃみは、花粉症でも風邪にもみられる共通の症状です。

一般的には、花粉症で高熱が出たり、悪寒や関節が痛くなることも、風邪で目がかゆくなることもありません。ただし、花粉症で夜鼻が詰まってしまい、口を開けたまま寝てしまうと、朝起きたときに口がカラカラに乾いて喉が痛くなります。喉の痛みでは、風邪か、花粉症か区別することは難しいですね。発熱があるか、目のかゆみがあるかが違いのポイントです。

鼻水を調べれば、病院の検査で「好酸球(こうさんきゅう)」や「好塩基球(こうえんききゅう)」といったアレルギーの時に活躍する細胞や、鼻汁中にあるインフルエンザウイルスを簡単に見つけることができます。
風邪か花粉症か迷ったら、早めに病院で検査することをおすすめします。花粉症はうつりませんが、インフルエンザはうつりますからね。
 

今年の宮城の花粉飛散量・ピークは?

朴澤先生:昨年は、東北はスギ花粉の大量飛散の年でした。ひどい症状に悩まれた方も多かったのではないでしょうか?今年は、西日本は引き続きの大量飛散ですが、幸いに宮城県は例年並みかやや少なめの予想です。

スギ花粉の飛散開始時期は通常3月1日前後ですが、今年はすでに1月31日に最初の飛散が観察されました。その後、雪などが降っていることから本格飛散は2月下旬頃からで、3月中旬がピークになるでしょう。

スギ花粉は、桜の咲く頃には飛散が終了します。花粉症がひどい方でも、お花見の頃はもう症状から解放されています。ところが、ゴールデンウィークが過ぎても5月まで症状が続く方は、「ヒノキ花粉症」になっている可能性があります。スギとヒノキの花粉の形はよく似ています。5月が過ぎても症状が出る方は、カモガヤなどの草の花粉や、ハウスダスト、ダニなどのアレルギーの可能性も考えなくてはいけません。病院で、何に対してアレルギー反応が出ているのか検査ができますので、ご心配な方は一度検査を受けるといいでしょう。
 

簡単にできる!花粉症対策

朴澤先生:花粉症の症状を軽くするためには、まず、花粉から自分のからだを守ることが重要です。マスクやゴーグルで目や鼻を守り、帽子や花粉の付きにくい服を着て、外出先から自宅に戻るときは花粉をよく払い、家に花粉を入れないようにしましょう。洗濯物も花粉飛散中は内干しにし、窓を開けるのも避けましょう。天気予報の花粉の飛散予想も参考にするといいでしょう。

また、自分に合った内服薬、目薬、点鼻薬を花粉症がひどくならないうちに使い始めるのも、症状を軽くするポイントです。ただし、妊娠中や授乳中のお母さん、緑内障や前立腺肥大の合併症がある方は内服薬を使用できないことがありますので担当医とよく相談して下さい。体質改善のための「舌下免疫療法」も始まっています。3〜5年かかること、花粉飛散時以外も薬を飲まなければいけないなど、利点と欠点を考えて治療をするか決めるのがいいでしょう。


 
ペパーミント、ティートリ—などのアロマオイルや、甜茶、ホメオパシーなど自然療法にも有効なものがあります。ご自分に合った対策方法で、花粉シーズンを乗り切りましょう。

【ビズプロ編集部】

 

取材協力



朴澤耳鼻咽喉科・統合メディカルケアセンターTree of Life 院長
朴澤 孝治先生
住所:仙台市青葉区国分町2-14-18 定禅寺パークビル303
TEL:022—397—8338
E-mail:info@hozawa.jp

 

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