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親子で探してみよう!仙台の春の生き物

暖かくなり、草木や虫や動物も生き生きとし始めましたね♪
親子で散歩しながら、春ならではの自然の話を楽しんでみませんか?
この時期に仙台で見られる植物や生き物達を、仙台市科学館の松本さんにお聞きしました。

探してみよう!春の植物

「シロツメクサ」

 
■生息場所:野原、公園など、日のよく当たる場所。
■生息時期:多年草。開花時期は4~9月。
■特徴:花茎の先に小花がいっぱい集まっており、下から順に咲いていきます。花茎が長いので、編み込んで花冠や首飾りを作って遊べます。ラッキーアイテムとも言われる「四つ葉のクローバー」は誰もが一度は探した経験があると思いますが、実はあの形で一枚の葉なのだそう。
江戸時代にオランダからガラス製品が輸入された際、充填材として箱に詰められていたことが名前の由来。


「フキ」

 
■生息場所:沢の斜面や河川の土手など、水が多い場所。
■生息時期:多年草。開花時期は2、3月
■特徴:地下茎が横に伸び、早春に葉より先に花茎が伸び出します。これがふきのとう(東北弁で「ばっけ」と言う)です。雄花と雌花の別があり、雌花は綿毛で種子を飛ばします。3~5月、長く伸びた花茎や葉柄、葉も食用になりますが、食べるにはあく抜きが必要となります。
 

「セリ」

  
■生息場所:湿地やあぜ道、水辺の浅瀬。
■生息時期:多年草。開花時期は7、8月。野菜としての旬は3、4月。
■特徴:七草がゆに使われる「春の七草」の一つ。近年仙台近郊では根まで食べるセリ鍋が人気ですが、セリによく似たドクゼリを間違って食べると中毒を起こすので、野草を食べるのは注意です!白く小さな花を20個ほど茎の先に咲かせるので、円形のレースのように見えますよ。

☆春の植物豆知識☆

 
▲一面の菜の花も春の風物詩!

春の色と言えば桜のピンク色を連想する方が多いと思いますが、春に咲く花の色は、タンポポや菜の花など黄色が多いです。

桜の花びらが舞う様子は風流ですが、花びらが5枚付いたままの花が落ちている時があります。それは蜜を欲したスズメの仕業かもしれません。メジロなどの細いくちばしの鳥は花を落とす事なく上手に蜜を舐めますが、スズメは花をちぎって付け根をかじります。

ソメイヨシノ満開の桜並木は壮観ですが、一斉に散ってしまいますよね。咲く時期に個体差がないのは、ソメイヨシノは挿し木で殖やしたクローンだからなのです。

 

見つけられるかな?春の生き物

「オカダンゴムシ」

 
■生息場所:庭先や畑、落ち葉の下や、壁と土の境目などに潜んでいます。
■観察時期:2月~11月
■特徴:触ると丸くなる事で人気のダンゴムシですが、もともとは日本にいなかった生き物だそう。脱皮は前から半身ずつ行います。主に落ち葉や草を食べますが、科学館で飼育しているものには煮干しを与えているそうです。
進行中に壁にぶつかると右左交互に曲がる「交替性転向反応」をとり、天敵から逃げ切る確率を上げています。
 

「ナナフシ」

 
■生息場所:雑木林(前脚を伸ばして枝に擬態しているので見つけにくい)
■観察時期:4月~11月
■特徴:日中はじっとしていますが、夜間はよく歩き回り、葉を食べます。
ほとんどがメスで、メスだけで単為生殖します。オスはほとんど見つかりません。卵は植物の種子そっくりです。小さい卵から長い体の幼虫が出てくる様子は、まるで種子の発芽のよう。科学館では生体と卵の両方が展示されています。
ナナフシは「7つの節」ではなく、節が多い「枝」の意味。
 

「ドフラインクラゲ」

 
■生息場所:沿岸(船着き場で海面に浮かんでくるのを見ることができます)
■観察時期:3月~5月
■特徴:2cm程度の大きさで、十字の生殖腺にリボン状のひだがあります。
触手がつく場所は4箇所にきっちり分かれており、それぞれから20~30本の触手が出ています。丸みのある傘は分厚く透き通っています。名前は、明治末期に日本に来たドイツの動物学者フランツ・ドフライン博士が東京湾で採集したことにちなみます。採取できれば科学館でも展示されるかも?
 

「カミクラゲ」

 
■生息場所:沿岸
■観察時期:12月~5月
■特徴:青森から九州までの太平洋沿岸で、早春に見られる代表的なクラゲです。10cm位に成長します。日本にしかいない固有種です。らせん状の生殖腺と、触手の付け根の赤い眼点が特徴的。名前の由来でもある髪の毛のような無数の触手がふんわりと広がっています。光に反応して飛び跳ねるように泳ぎます。
学名の「saltator」はダンサーの意味で、カミクラゲの泳ぐ様子から付けられました。


☆生き物観察のポイント☆


 
虫たちは天敵が多い為、すぐに見つかるような場所にはいません。
普段とは違う目線で注意深く探してみて下さい。葉や枝、樹皮に擬態しているものもいます。葉の裏をめくったり、石や植木鉢をどかしてみたり、虫たちとのかくれんぼを楽しんでみましょう。



移り変わる季節は、自然にも変化をもたらします。
生き物達に見て触れる事で、子どもだけではなく大人も新しい発見が出来るかもしれません。親子で春を探しに行ってみませんか?

【ビズプロ編集部】

 

取材協力

仙台市科学館
住所:仙台市青葉区台原森林公園4番1号
TEL:022-276-2201
URL:http://www.kagakukan.sendai-c.ed.jp/welcome.html

☆施設からのコメント☆
6月11日(日)まで小企画展「蒲生干潟展」を開催しています。
また、夏の特別展は科学捜査に関する内容で行います。お楽しみに!
 

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