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2017年の宮城県の梅雨入りを気象予報士が解説!

シトシト、ジメジメ…。何だか憂鬱になってしまいがちの「梅雨」ですが、今年の梅雨入りは一体いつ頃になるのでしょうか?
今年の宮城県の梅雨入り・梅雨明けの時期を「仙台放送みんなのニュース」のお天気コーナーを担当する平野気象予報士にお聞きしました!

「梅雨」って何?

―そもそも、「梅雨」とは一体どのような現象なのでしょうか?また、『梅雨入り』、『梅雨明け』は一体誰がどのように決めているのか教えてください。


 
平野気象予報士:「梅雨」とは、春から夏にかけて、曇りや雨の日が多くなる現象です。この時季、日本付近は、春の空気から夏の空気へと入れ替わります。2つの性質の違う空気がぶつかると、そこには「前線」ができます。これが有名な「梅雨前線」です。ぶつかった空気は行き場を失い、その場で上昇します。上昇すると雲ができ、雨が降るというわけです。この季節のバトンタッチがスムーズにいくこともあれば、なかなか終わらずに梅雨が長引いてしまうこともありますが、平均すると、ひと月半ほど梅雨が続きます。

実は梅雨というのは、春夏秋冬それぞれの季節の変わり目にあるもので、1年に4回あります。春と夏の間がみなさんご存知の「梅雨」、夏と秋の間の「秋雨(あきさめ)」も有名です。そして、秋と冬の間には「さざんか梅雨」、冬と春の間には「菜種梅雨(なたねづゆ)」というものがあります。この中でも一番はっきりと現れる、春から夏にかけての天気のぐずつきを、一般的に「梅雨」と呼んでいます。

「梅雨入り」「梅雨明け」は、気象庁が決めています。明確な基準はなく、いろいろな要素を総合的に判断して決めていますが、大まかには、週間予報で曇りや雨が並ぶようになってきたら「梅雨入り」、逆に晴れが続くようになってきたら「梅雨明け」と考えていただければいいと思います。
 

今年の宮城の梅雨入り・梅雨明けは平年並みか若干遅れる見込み

―今年の宮城県の梅雨入り・梅雨明けはいつ頃になりそうですか?


 
平野気象予報士:宮城県の場合は、山形県、福島県とともに、「東北南部」という括りで梅雨入り、梅雨明けが発表されます。平年では、梅雨入りは6月12日ごろ、梅雨明けは7月25日ごろです。

最新の長期予報では、6月~8月にかけては季節の進行がやや遅く、梅雨前線の北上も遅れる傾向が出ています。この通りになれば、梅雨入りが遅れる、あるいは梅雨入りしたとしても、はじめは雨が少なくなる可能性があります。梅雨明けに関しても、極端に早まることは考えづらく、平年並みか若干の遅れは見込んでいただきたいと思います。

 

梅雨時に吹く風「やませ」と梅雨後半の大雨にご注意を!

―梅雨の時期に注意しておくべき気象現象などはありますか?



平野気象予報士:
宮城県のような東北太平洋側の梅雨は、「梅雨寒」が一つの特徴です。梅雨の主役ともいえるオホーツク海高気圧から、冷たく湿った風が吹き込みます。「やませ」と呼ばれるものです。この「やませ」が吹くと、太平洋側は低い雲が広がって肌寒くなりますが、山脈を越えると乾いた風となるため、日本海側はよく晴れます。梅雨時には時々こういう事が起きますから、梅雨が明けるまで、長袖の羽織るものはしまわずに残しておいたほうがいいと思います。

また、梅雨の後半は大雨に注意してください。梅雨前線の北上とともに、暖かく湿った空気が宮城県付近にも流れ込みやすくなります。前線の活動が活発になるため、梅雨の前半よりも雨の降り方が激しくなる傾向があります。最新の長期予報では、今年の7月は西日本と東日本太平洋側で雨の量が多くなる予想です。これは前線の活動が平年よりも活発になるということを示しています。前線が宮城県にかかるタイミングでは大雨になる可能性があるため、注意が必要です。


いよいよ梅雨シーズン到来ですね。お仕事やお出かけの際は天気予報をチェックして、しっかりと雨対策をしましょう。

【ビズプロ編集部】
 

取材協力


 
平野 貴久(ひらの たかひさ) 気象予報士
1980年6月17日生まれ。愛知県出身。
 「仙台放送みんなのニュース」(月~金18:14~)の天気コーナー担当。

☆コメント☆
天気マークには、一目見ただけではわからない情報がたくさん隠れています。同じ晴れでも、穏やかで暖かかったり、風が強かったり、さまざまです。宮城県に特化して、そうしたマークだけではわからない、細かな部分まで情報を伝えられるような天気予報を日々心がけています。
 

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