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【パパコラム第54話】見えないものへの配慮

パパの活躍は家族のカナメ-笑顔溢れるパパのススメ-
第54話は「見えないものへの配慮」。

体験して分かる妊婦の大変さ


 
先日、企業のマタニティ体験会・キャップハンディ体験会にオブザーバーとして参加してきました。主にマタニティ体験会を見学させていただいたのですが、参加者も若い年代の方々が多くいる中で行われました。最初に「妊娠中、日常生活において大変な事」について意見交換をしました。靴下を履く事や足の爪が切りづらくなる事、着る服が少なくなってしまう事など、男女問わず活発に意見交換をしていました。
続いて「妊婦体験ジャケット」を着用して、靴下を履いたりしゃがんでみたり、階段を上り下りする動作を体験していました。急にお腹が大きくなる事や体重が10kg増える事で動きづらくなるなど、身をもって妊婦の大変さを理解していたようです。

体験会の最後には、男性方が父親になった時の決意表明をしていました。「家事を積極的にする」とか、「料理を今から勉強する」、「早く帰るようにする」などそれぞれ話をしているのを聞いて、先輩パパとしても頑張って欲しいなと思いました。参加者の中にはお子さんがいるパパさんもいて、その方がすごく良い話をしていました。
「妊婦でも出来る事はさせた方が良い。何かを手伝うだけではなく、妊娠も子育ても一緒にやるという意識を持った方が良い。」この会場からはさすが経験者と絶賛されていました。このパパさんのお話は経験者でしか語れないものです。ママを一人にしない事。時間や空間の事だけではなく、気持ちも一人にしない。いつも一緒にいられるパパは素敵です。


 
一通りマタニティ体験、キャップハンディ体験を終えて、総括を求められました。話の中で私からは、「妊婦や身体障がい者、高齢者の事を理解すれば配慮や気遣いが出来るようになります。その時が来たら、配慮出来る事をしてください。その次は体験出来ていない事への配慮です。出産が終わったママはお腹も小さくなり、妊娠中のように見た目では大変さが分からなくなります。精神障がい者の方は『見えない障がい』と言われる位、見た目では分かりません。見えないもの、体験出来ないものへ目が向けられるように気遣いをし、苦労を聞けるようにしてください。」とまとめました。

イクボス(※)も部下やスタッフが大切にしているものを理解する事が必要です。仕事や子育て、介護、趣味、地域活動など大切にしているものは人それぞれです。大切にしているものへ理解を示し配慮する事で会社満足度を高め、仕事に向かう姿勢を見せて、部下・スタッフ一緒に成果を出す。理想的ではありますが、今求められているのはそんな上司です。イクボスがたくさん増えるように、これからも積極的に活動していきたいと思いました。

※「イクボス」…職場で共に働く部下やスタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむ事が出来る上司(経営者・管理職)のこと。


【パパコラム第53話】はこちら
 

著者

NPO法人ファザーリング・ジャパン東北
事務局長 工藤 賢司
2011年3月の東日本大震災をキッカケに地域貢献を決意して活動を開始。
NPO法人ファザーリング・ジャパン東北の代表を努め「日本で一番、働きたくなる街、みやぎ」の創造を目指している。
現在は、
・イクメン、イキメン、イクボス講座
・働き方改革の指導
・家族間のコミュニケーションアップ
 など講演を行っている。
Facebook: https://www.facebook.com/kudo.coach
ファザーリング・ジャパン東北:http://fjtohoku.jp/

 

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