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【今日は七夕】夜空に織姫と彦星を見つけてみよう

今日は七夕。小さいお子さんのいるご家庭では、「天の川って本当にあるの?」とか、「織姫と彦星はどこにいるの?」…なんて聞かれる事があるのではないでしょうか?
そんな時に困らないよう、知っておきたい七夕の星空観察についての知識を仙台市天文台の岩﨑さんにお伺いしました。

「織姫」と「彦星」の見つけ方

―織姫と彦星は、今日どのぐらいの時間にどの位置で見られますか?

岩﨑さん:今日の夜9時頃、晴れていれば東の空に七夕の星たちを見る事が出来ます。
探す際のポイントとして、まずは東の空で、明るい星3つを結んで出来る、大きな直角三角形を描いてみましょう。これが夏の夜空の目印、「夏の大三角」です。


▲夏の大三角(©仙台市天文台)

夏の大三角の中で、一番明るく輝いている星が織姫星のベガです。さらに、その近くの星を結ぶと、短冊のような形を描く事が出来ます。七夕のお願い事をするのにぴったりな星空の短冊ですね。お願い事はもう決めましたか?

一方、夏の大三角のうち織姫星から遠い位置にある星が、彦星のアルタイルです。七夕の星「ベガとアルタイル」。どこかで聞いたことのある響きではないでしょうか。
実は七夕が有名な仙台では、織姫星・ベガと彦星・アルタイルの名前が、サッカーチーム「ベガルタ仙台」の名前の由来になっています。

夏の大三角の残る最後の1つは、はくちょう座のデネブ。はくちょう座のしっぽに位置する星です。星座を線で結んでみると、天の川に沿って、夜空を気持ちよさそうに羽ばたいているように見えます。また、織姫と彦星を包む相合傘のようにも見えてきませんか?これなら七夕当日、雨が降っても大丈夫そうですね!無事に二人が出会えますように。

 

「天の川」の正体とは?

―「天の川」とは、そもそもどのようなものなのでしょうか?見るコツがあれば教えてください!

岩﨑さん:七夕物語では織姫と彦星は天の川にさえぎられ、1年に1度しか会う事が出来ないと言われていますね。実際の夜空でも織姫星と彦星の間に、もやもやと雲のような光の帯を見る事が出来ます。この光の帯が、天を流れる川、「天の川」です。実際に川がある訳ではありませんが、数多くの言い伝えがあり、昔の人々は川だと思っていたようです。

そんな天の川の正体は、無数の星の集まりです。なんと数千億個もの星が集まっているのです。私たちの目では星を1つ1つ数える事は出来ませんが、双眼鏡や望遠鏡で見るとたくさんの星があるのが分かります。

また、天の川は七夕の夜にしか見えないという訳ではありません。実は1年中見る事が出来ます。その中でも特に観察におすすめなのが、7月から9月の夏の時期です。

ぼんやりとした天の川を見るには、
①街灯や看板の明かりが少ない、空が暗い所
②山や建物が密集していない、空が開けた所

で観察するのがおすすめです。 仙台市天文台でも晴れた夜にはうっすらと見る事が出来ますよ。
天の川をゆったり眺めながら、お子様に七夕の物語を話してみてはいかがでしょうか。

 
▲天の川(©仙台市天文台)

 

もう一つの「七夕」がある!?

岩﨑さん:7月7日の他に、もう1つの七夕がある事をご存知でしょうか。「伝統的七夕」の日といい、今年は8月28日です。
そもそも、七夕は旧暦7月7日の行事でしたが、明治の改暦で新暦(現在の暦)の7月7日に行うのが一般的となりました。そのために現在の七夕は、旧暦の七夕より約1ヵ月も早くなってしまったのです。

旧暦の七夕は現在の8月にあたる事が多く、梅雨も明けているため、晴れた空に織姫星と彦星を見られる可能性が現在の七夕よりも高くなっています。現在ではこの日を「伝統的七夕の日」と呼んでおり、夜8時にもなれば織姫星と彦星が空高く輝いています。

また、旧暦は月の満ち欠けをもとにしているので、伝統的七夕の夜には決まって半月状の月が南西の空に浮かんでいます。織姫はこの月の舟にのって彦星に逢いに行き、人々はその舟に願いを託すのだそうです。みなさんはどんな願いを月に託しますか?
 

 
▲「伝統的七夕の日」の仙台の空(©仙台市天文台)

 

イベントに参加して七夕をもっと楽しもう!

―年に2回七夕を楽しめるなんて何だか得した気分ですね!まだまだ七夕を楽しみたいという方に、仙台市天文台で開催されるイベントをご紹介します♪
 

【移動天文台 ~ベガ号で星空ウォッチング~】

(©仙台市天文台)
 
望遠鏡を搭載した移動天文車ベガ号で、見頃の天体を観察します。

■日時:7月14日(金) 19:30~21:00
■会場:七北田公園
■参加料:無料
※公園での実施の有無については当日お問い合わせください。
 



【七夕さんの星見会~天の川をみよう~】
 

(©仙台市天文台)

伝統的七夕の夜に天の川を観察します。当日は移動天文車ベガ号が出動し、大きな望遠鏡で様々な夏の天体も観察出来ます。

■日時:8月28日(月) 19:30~21:00
■会場:大倉ふるさとセンター(仙台市青葉区大倉字若林14-2)
■参加料:無料
※晴天時のみ開催。実施の有無については当日、17時までに仙台市天文台へお問合せください。
 



【天体観望会】


(©仙台市天文台)
 
口径1.3mの「ひとみ望遠鏡」を使った天体観望会。
7月の主な観望天体:土星、木星、ラス・アルゲティ、M13、M57など
8月の主な観望天体:土星、アルビレオ、ダブルダブルスター、M13、M57など
※天候により変更になる場合あり。

■日時:毎週土曜日 19:30~21:30(チケット販売は19:30~21:00)
■会場:仙台市天文台 ひとみ望遠鏡観測室
■参加料:高校生以上200円、小中学生100円
 

今夜は親子で星空を見上げながら、幻想的な七夕を過ごしてみてはいかがでしょうか?

【ビズプロ編集部】
 

取材協力

仙台市天文台
住所:仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32
TEL:022-391-1300

<開館時間>
9:00~17:00(土曜日は21:30まで※展示室は17:00まで)
※最終入館は閉館30分前まで

<休館日>
水曜日・第3火曜日(祝休日の場合はその直後の平日に休館)・年末年始
※学校長期休業期間中は開館
URL:http://www.sendai-astro.jp/


☆施設からのコメント☆
仙台市天文台では、この夏、今回ご紹介したイベントの他にも、宇宙をもっと詳しく知る事が出来る講座や講演会を多数開催いたします。お子様の自由研究にもぴったりですよ。ご来館お待ちしております!

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