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【コラム】夏の皮膚トラブルにご注意を!

夏は紫外線や汗などによる皮膚トラブルが起こりやすい季節。
そんな“夏の皮膚トラブル”の原因や対処法をこまつ皮膚科クリニック北仙台院長の小松俊郎先生にお伺いしました。

夏にどんな皮膚トラブルが起こるの?

①「紫外線」による皮膚トラブル


 
小松先生:急性の症状としては、主にUVBによる日光皮膚炎(いわゆる日焼け)があります。過度の日光暴露が続くと数時間で発赤が生じ、数日で色素沈着となります。重症例では強い痛みを伴ったり、水疱を形成する事もあります。
慢性の症状としてはシミやシワの原因となったり、皮膚がんを発症する事もあります。

<予防・対処法>
日光皮膚炎は通常ステロイドの軟膏を塗れば数日で赤みが引けて治まりますが、部位や年齢などによって使用するステロイドの強さを選択する必要があります。痛みが強い時は鎮痛剤の内服を加えたり、水疱がひどい時はやけどに準じた軟膏処置を行います。
シミやシワは内服・外用に加えてレーザー、光治療、RFや赤外線などを用いた美容治療も行われていますが、基本的に健康保険適応外で自由診療となります。
皮膚がんは、がんの種類によっては早期であれば軟膏だけで治せる事もありますが、手術や抗がん剤治療が必要になる事もあります。

紫外線を予防するには、日焼け止め、日傘、衣類による防御が基本になります。日焼け止めは強さよりも適量をしっかり塗る事が大切です。屋外のプールや海ではウォータープルーフタイプをこまめに塗り直し、なるべくラッシュガードを着用しましょう。


②「汗」によるトラブル


 
小松先生:夏に多いのは「汗疹(あせも)」です。医学的には数種類に分類されますが、一般的には汗の出口が詰まって赤い点状の発疹となったものを指す事が多いです。発汗の多い部や汗の溜まりやすい関節部、胸背部などに発症しやすくかゆみを伴う為、引っ掻いて湿疹が出来たり、細菌が増殖して化膿する事もあります。

<予防・対処法>
汗疹(あせも)はありふれた病気ですが、湿疹の状態や二次感染の有無により治療が変わってきたり、さらには似たような他の皮膚病との鑑別が難しい事もある為、皮膚科専門医の受診をおすすめします。

汗疹を予防する為には、汗をかいたらなるべく早く拭き取ったり洗い流す事が大切です。拭き取る時はこすり過ぎると逆に皮膚を傷めてしまう為、濡れたタオルなどで押さえるように拭き取りましょう。また、アトピーや乾燥肌の方は洗い流した後にしっかりと保湿をする事も重要です。


③「菌の感染」による皮膚トラブル


 
小松先生:「水虫」は一年中ある病気ですが、夏の季節は足が蒸れて菌が増殖しやすかったり、プールなど不特定多数の人と間接的に足が接する機会が増える為、患者さんが多く来院されます。
主に足の裏や指の間などに皮剥けや点状の水疱が形成され、ひどくなると指の間がジュクジュクとただれる事もあります。

<予防・対策法>
通常、水虫は抗真菌剤の外用で治療します。1ヵ月以内にきれいになったとしても、再発する事が多い為2~3ヵ月は治療の継続が必要です。また、抗真菌剤の外用はまれにかぶれてしまう事があります。悪化した場合は速やかに再来して系統の違う抗真菌剤に変更してもらいましょう。

水虫にならない為には、毎日しっかり足を洗う事が大事です。プール後のシャワーや温泉ではきれいに洗ったつもりでも、着替えの時に脱衣所の床などで感染してしまいますので、帰宅後に再度洗い直す事が必要です。
また、家族に水虫の方がいる場合は、家の中を裸足で歩いたりバスマットを共用することは避けましょう。

 



紫外線や汗など、夏の肌はトラブルと隣り合わせ。
それぞれの皮膚トラブルの正しい予防・対策の知識を身につけて、肌をしっかり守りましょう!

 

著者

こまつ皮膚科クリニック北仙台 院長
小松 俊郎 先生
住所:仙台市青葉区昭和町3-24
TEL:022-739-9573(※お電話での診断や治療相談は出来ません)
URL:http://www.komatsu-hifuka.com/

 

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