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靴のプロ・シューフィッターが伝授!「正しいブーツの選び方」【後編】

秋冬に大活躍するブーツ。とは言え、様々な形や種類があり、お気に入りのものを選んだはいいものの履きづらかったり足が痛くなったり…皆さんはそんな経験ありませんか?
正しいブーツの選び方、そして気になるニオイや汚れなどのお手入れ方法を“靴のプロ”シューフィッター・渡部俊和(わたなべ としかず)さんにお伺いしました。

後編となる今回は“購入後のお手入れ”をテーマに、大切なブーツを長く履くコツや、『ニオイ』&『汚れ』のブーツ2大お悩み解決方法などを学んでいきますよ♪

【前編記事はこちらからご覧いただけます】
 

ブーツを長持ちさせるポイントは「素材」と「形」にあった!

―ブーツはスニーカーなどの靴に比べてお手入れが大変だと思いますが、出来るだけ長く履き続ける為にもこれだけはやっておくべき!というお手入れのコツはありますか?


 
渡部さん:お手入れのポイントは「素材」と「形」の2つです。スポーツ用やワークブーツは別として、町で日常的に使うブーツはほとんど革か合成皮革になると思います。お手入れが必要なのは主に革のブーツです。

①素材のお手入れ
革などは汚れを落として油分を補う事で、強度も高まり風合いも出ます。定期的に汚れ落としで磨き、その後でミンクオイルや靴クリームで油分を補ってください。

②型崩れを防ぐ
出来ればシューキーパーを入れて保管しながら、毎日ではなく休ませながら使うようにしましょう。これは他のシューズも同様です。シューキーパーは靴に合っていれば安価なものでも構いませんが、湿気や雑菌をわずかでも防ぐ為には木製のものがおすすめです。

 

ブーツの2大悩み、「ニオイ」&「汚れ」を解決!

―ブーツを履いていると出てくる「ニオイ」と「汚れ」問題。人知れずそんな悩みに苦しんでいる方も多いと思います。そこで、日常生活で簡単に出来る解決方法を教えてください!

<ニオイ>

 
渡部さん:ブーツのニオイの元は、靴の中で繁殖ずる雑菌と言われています。元々足には雑菌がたくさん付いていますが、ブーツの中は暖かく適度な湿気がこもっている為、雑菌が急速に繁殖してしまうのです。
そんなニオイの対策方法を大きく3つに分けてご紹介します。

①日常的な方法
完璧な対策は現実的にはなかなか出来ないと思いますが、保管時に靴の中に乾燥剤や重曹を入れておく方法は、手軽ですし効果もあります。除菌スプレーを常備してまめに使うのも現実的な方法です。ちなみに全て試したわけではありませんが、いろいろやってみた結果、除菌スプレーは銀イオン(Ag+)入りのものをお勧めします。Ag+があるかないか、含有量などで効果がだいぶ違いました。

②天然素材のソックスを複数持ち歩いておき、時々履き替える
合繊のストッキングなどは吸湿性が無いので湿気がますますこもってしまいます。薄手の綿や麻のソックスを重ね履きして、時々履き替えるのは意外と手軽な対策です。疲れた時に清潔なソックスに履き替えると気分転換にもなりますので、是非試してみてください。

③足を綺麗に健康に保つ
入浴時に指や爪の間をしっかり洗う。基本的な事ですが、意外と出来ていない方が多いと思います。雑菌が溜まりやすい所をしっかり洗うだけでもかなり違います。また、サイズの合わない靴の場合ニオイが強くなるという話も多くのお客様から伺います。足の血行を良くする為に、マッサージをしたり保温をするとニオイも違うようですよ。

また、解決方法とは言えませんが「ストレスを減らす」事も重要です。
足の裏や手のひらの汗腺は「エクリン腺」という汗腺で、実は暑い時の発汗ではなくほとんどが「精神的発汗」なのです。靴の中の湿気の大元は、緊張やストレスで出る汗という事です。明るい気持ちで毎日を過ごしていただくことも対策となるのではないでしょうか。


<汚れ>

 
渡部さん:汚れの予防という事になるとあまり手段は多くありません。一度使ったら汚れをその都度落としておく、防水スプレーをあらかじめかけておく、という事くらいでしょう。革は汚れ落としのクリームで、合成皮革なら水拭きで、起毛革ならブラッシングで汚れを落とします。

また、防水スプレーは綺麗なうちにかけておくと、汚れに対しては確かに効果があります。ただ注意点が1つあります。防水スプレーの原料には大きく分けて「フッ素系」と「シリコン系」の2タイプがあり、フッ素系がやや割高で効果も短いのですが、もしブーツの素材が革や通気性のある素材ならば必ずフッ素系の方を使う事が大事です。シリコン系は素材の表面に膜を作ってしまう為、通気性が損なわれたり、革に染み込んでシミになったりします。ゴアテックスなどの機能素材も同様で、シリコン系だとせっかくの機能が台無しになってしまいます。

シリコン系は「万能防水スプレー」として安く売られていますので、何にでも使えると思われがちです。実際、防水という観点だけで見れば、何に使っても防水効果はあるので嘘ではないですが、通気性のある天然素材(本革を含む)のブーツならば、逆にブーツ内の湿度を上げて足ムレを助長してしまう事になります。フッ素系を使うようにしましょう。

 



靴の基本的なお手入れ方法&2大お悩み対策をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。前回の「ブーツの選び方」も一緒に頭に入れておけばバッチリです!自分に合ったブーツを選んで、秋冬のおしゃれを楽しみましょう♪


【ビズプロ編集部】

 

取材協力

合同会社 渡部俊和事務所 代表
シューフィッティング・カウンセラー 渡部 俊和さん
TEL:070-6926-3626
URL:http://shoe.watanabetoshikazu.com/

☆コメント☆
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