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【子育てママ応援コラム第14話】実は才能の差はほとんどない(前編)

パフォーマンス・エンハンスメントコーチ、林 健太郎氏による―子育てママ応援コラム―
第14話「実は才能の差はほとんどない」は前編・後編に分けてご紹介します。

自分自身の設計図「セルフイメージ」

プロスポーツになれば別ですが、学生スポーツにおいては同じ年代くらいの人としか試合をしません。
同年代にもかかわらず全国大会で活躍する選手もいれば、地区大会で早々と負けてしまう選手もいます。

元々の素質などが違うからでしょうか?私は、そうは思いません。
実際、人間の能力を遺伝子レベルで比較してみると、現代の最新科学では、天才的な学者と知的障害を抱える子どもでも、遺伝子レベルの差はたったの0.1%くらいと言われています。
つまり、潜在能力という点では天才と凡人の差はほとんどありません。
 
では、練習量がそもそも違うのでしょうか?努力の差なのでしょうか?

私が見る限り、ある程度真剣にやっている学校は、練習時間や練習内容の差はあまり無いように思えます。
それなのに実力の差や結果を見ると、明らかに違います。


 
私は、ほとんどの人は既に十分頑張っていると思います。
しかし、多くの人は毎日授業が終わってから部活動を頑張っているにも関わらず結果が出ないのが現実です。


一体何が違うのでしょうか?
それは、「セルフイメージ」が違うのです。
セルフイメージとは、自分自身の事をどのように思っているかを表すものです。

例えば、
・自分は全国で活躍出来る選手だと思っているか?
・自分は本番で強い選手だと思っているか?
・自分は何をやっても平均以下だと思っているか?

つまり、自分自身に対する思い込み、そういうものです。
分かりやすく言うと、セルフイメージは自分自身の設計図みたいなものです。
どんなに簡単な建物であっても、設計図が無いと建てる事が出来ません。
家を建てようと思ったら設計図が必要で、大工さんはその設計図を元に、家を建てていきます。それと同じようにあなたにも設計図があるのです。
設計図があって、その設計図通りに今の自分を作っていっている訳です。


「自分はこういう人間だ」という考えがセルフイメージとして自分の中に定着すると、人はそれを真実だと思って、その真実に従って行動するようになります。つまり、自分自身の設計図通りの人間になろうとします。
あなたの行動や感情、振舞いなど、全てはこのセルフイメージとぴったり一致しています。
ですから、選手や子どもの心の中にある、自分自身のイメージが競技の結果に直結している訳です。

重要なのでもう一度言いますが、自分は現在全国大会に出場した事があるから全国で活躍出来る選手だというセルフイメージが出来るのではありません。
「自分は全国で活躍できる選手だ」というセルフイメージを持っているから、現在、全国でも活躍できるレベルの選手になっている訳です。
順番が逆なのです。セルフイメージが必ず先にくるのです。

セルフイメージ>>>行動

セルフイメージに沿った行動は、必死にがんばらなくても簡単に出来る…という事です。しかしセルフイメージに反する行動は、かなりの努力をしないと続ける事が出来ないのです。


ここで、一つ面白い話をしましょう。
ある選手の目標が「インターハイに出場する」という目標だったとします。
インターハイに出場する事が目標なので、インターハイに出場出来れば目標達成、つまり100点という事になります。
だから、当然インターハイに出場しても既に目標を達成してしまっているので1回戦負けの可能性が非常に高くなります。

さらに、インターハイに出場する事が目標という事は、自分のセルフイメージとしては「自分はインターハイに出場するのが難しい」と思っているという事になります。

例えば、この選手がインターハイ出場を決める試合で、ゲームカウント3-0でリードしているとします。
このままいくと簡単にインターハイ出場が決まってしまうので、「自分はインターハイに出場するのが難しい」というセルフイメージとは違う訳なので、脳はものすごい違和感を抱いてしまいます。

家で言うと設計図と違うものになってしまっているので、
現場監督が来ると「設計図と違うじゃないか!?やり直しだ」となってしまいます。

ですから、よく見る光景ですがリードしているにも関わらず、ダブルフォルトをしたり、簡単なレシーブミスをし出す訳です。
そして、なんとかファイナルで勝利するか、惜しくもファイナルで負けてしまい「やっぱりインターハイに出場するというのは非常に難しかった」とセルフイメージにぴったりな結果になってしまいます。簡単に勝ってはいけないのです。


 
非常に面白いもので、意識では簡単に勝ちたいのですが、無意識でそうならないようにしてしまう訳です。
このように、動きは外側から見ていては全く理解出来ませんが、選手の内側で起きている事を知ると、とても正確に動いている事がわかります。
人間、セルフイメージとぴったり合う状態が最も心地良い状態なのです。
セルフイメージと合わない状態は、どんなに人から羨ましがられる素晴らしい状態だったとしても…居心地が悪いのです。

つまり、あなたのセルフイメージを変えなければ、どんなに頑張ったとしても、今以上の結果を出す事が出来ないのです。
もし、一時的に結果が出たとしても元に戻ってしまうのです。

 



どのようにセルフイメージが出来上がるのでしょうか?
この続きは2月28日(水)掲載の後編記事をご覧ください。


【子育てママ応援コラム第13話はこちら】


 

著者


 
林 健太郎
株式会社CROSSOVER 代表取締役
パフォーマンス・エンハンスメントコーチ(パフォーマンスを最大化する)

認知科学をベースとしたコーチングを展開し、
プロスポーツ選手や企業・学校・個人に対してマインド(脳と心)の使い方を教えている。

・思い通りの結果を出す脳の使い方
・成長を加速させる子供や部下との関わり方
・お客さんに「あなたから買いたい」と言わせる逆指名の営業術
・努力をせずに簡単に痩せられる脳の使い方
などの講座を行なっている。

Facebook:https://www.facebook.com/kentaro.hayashi.900
Instagram:coach.kentaro(林健太郎)



 
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