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若手女性脳科学者が小説家に!「マーゴットのお城」

「最近、どんな本を読みましたか?」こんな質問をされたらすぐ答えられない人もいるのではないでしょうか。ますます進む活字離れ、若者だけでなくその年代は広範囲にわたります。今回は、そんな活字離れしてしまった人にもおすすめの一冊をご紹介します。

若手女性脳科学者が執筆!主人公と人形の絆を描いたファンタジー小説

 
(写真提供:今人舎)

今年5月、今人舎から出版された『マーゴットのお城』は、主人公の少年と人形の絆を描いた作品です。

両親が亡くなり天涯孤独の身となった主人公の少年は、木彫りの人形「マーゴット」と旅をして、やがてある町へとたどり着きます。その町で一生を捧げる仕事を見つけた少年と、彼を支えるマーゴット。そんなある日、マーゴットから告げられたのは…。

死とは、生きるとはどういう事なのか?少年と人形の絆を通して、深く考えさせられる一冊です。



 
この本を執筆したのは、東北大学加齢医学研究所に在籍する桜咲ゆかこさん(ペンネーム)。
普段は脳機能の研究を行う“理系女子”ですが、なぜ小説家を志すようになったのでしょうか?

幼い頃から読書が好きで、将来作家になりたいと思っていた桜咲さんでしたが、大学では法学部、大学院は脳科学研究と文学とは異なる分野に進学しました。博士課程に進学してもなお、「物を書きたい」という想いが心の中にずっとあったのだと言います。

本分である研究に専念しなければならないという姿勢と、憧れ続けた小説家への想い。その狭間で悩む桜咲さんに手を差し伸べてくれたのは、川島隆太教授でした。


 
「川島先生の『昼は研究を、夜は執筆、両方やりなさい。』という言葉に勇気づけられ執筆を開始しました。この本は高校生の頃から温めていた物語で、近親者の死をきっかけに感じた事がテーマとなっています。大切な人を亡くした時に人は何を想い、どう捉えて一歩踏み出すかというメッセージを込めました」(桜咲さん)


 
▲東北大学加齢医学研究所にて行われた同書出版説明会の様子 桜咲ゆかこさん(写真左)と川島隆太教授(写真右)
 

絵はイラストレーター・黒田征太郎氏による描き下ろし

物語の温かさが伝わってくるような表紙絵をはじめ、挿絵は全てイラストレーター・黒田征太郎氏の描き下ろし。

昨年逝去したグラフィックデザイナーの長友啓典氏と共にデザイン事務所「K2(ケーツー)」を立ち上げた事でも知られていますが、彼もまた『マーゴットのお城』を読んで心を動かされた一人でした。

黒田氏に挿絵を依頼した今人舎の稲葉茂勝社長は「彼は長友氏が亡くなって数か月経った時にこの本を読みました。きっと物語に自分の思いを重ねたのだと思います。私がアトリエに再び訪ねた時には、大きなキャンバスに原画を20枚以上描いてくれていたんです」と話します。

 
▲黒田氏と「マーゴットのお城」原画(写真提供:今人舎)

『マーゴットのお城』と同時発行される英訳付き絵本では、黒澤氏のイラストがフルカラーで掲載されています。小説と絵本どちらも楽しめる2冊セットも販売されるとの事です。


主人公と人形の絆に、ほっこりと優しい気持ちになれること請け合い。
大切な人がいる全ての方に、是非手に取ってみてもらいたい一冊です。



<書籍情報>

 
(写真提供:今人舎)

■小説「マーゴットのお城」 1,296円(税込)
【著/桜咲ゆかこ 絵/黒田征太郎】

■英訳付き絵本「マーゴット」 1,080円(税込)
【絵/黒田征太郎 文/タケシタナカ 訳/ジェリー・ソーレス】

■「マーゴット」・「マーゴットのお城」2冊セット 2,376円(税込)

出版社:今人舎


【ビズプロ編集部】

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