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今年の7月31日、火星と地球が大接近!?

7月31日、火星と地球が大接近!どうやらこれは15年ぶりの事らしい…!?
「普段は遠くにいるのになぜ接近するの?」、「近づいたらどうなるの?」お子さんの自由研究のネタにはもちろん、大人も興味津々の火星大接近について、仙台市天文台の千田(ちだ)さんに教えていただきました♪

火星の接近ってどんな現象?

―なぜ火星は地球に接近するのでしょうか…?

千田さん:地球も火星も太陽の周りを回る惑星です。
イメージとしては、陸上競技場のトラックのレーンを回っているようなものです。地球は皆さんもご存知の通り約365日かけて太陽の周りを1周するのですが、火星は地球より外側を回っている事から、1周に687日もかかるのです。よって、火星は徐々に周回遅れとなり、2年2ヵ月ごとに地球に追い抜かれてしまいます。

陸上競技をイメージすると、追い抜かれる時に、それぞれの走者は一番近くなります。これが地球と火星で考えると「接近」という状況なのです。下の図は、今回の接近時の地球と火星の位置関係を示した図です。


(©仙台市天文台)

図の通り火星のレーンがゆがんでいる事から、地球が追い抜く際に、火星と地球の距離が近い場合と遠い場合があります。火星が遠いところで地球と接近する事を「小接近」、火星が近いところで地球と接近する事を「大接近」と呼んでおり、今回はこの大接近のタイミングとなります。前回の大接近は2003年でしたので、なんと15年ぶりの大接近という事になります。
今回、最も距離が近くなる日は2018年7月31日です。

 

いつ、どこに見えるの?

―7月31日に火星が最も接近するんですね!何時ごろ、どの方角に見えるのでしょうか?

千田さん:火星は19時頃に南東の空に昇ってきて、一晩中見る事ができます。

 
▲火星が見える方角(21:00頃 南東 / 23:30頃 真南 / 翌1:30頃 南西)(©仙台市天文台)

「火星の大接近」と聞くとその瞬間だけのようにも思いますが、7月から8月はだいたい同じような見え方をするので、当日に見る事ができなくても、しばらくは一段と明るく輝く火星を楽しめそうです。

 

観測方法をチェック!

―それなら7月31日を見逃してしまっても安心ですね…!火星の観測方法と、気を付けるべきポイントを教えてください。

千田さん:火星を見るには。大きく分けて2通りの方法があります。

①目で見る方法

<注目ポイント>

☆色に注目!
夜空で火星は赤く見えます。
火星表面の岩や砂に含まれている赤サビが、太陽の光に照らされるためです。

 
▲火星を目で見た様子(2018.6.23 撮影)(©仙台市天文台)


☆明るさに注目!
火星が最も近づく7月31日の前後数日は、20時頃に東から西にかけて火星、土星、木星、金星の4つの惑星が明るく輝きます。
どの星が一番明るく見えるでしょう?


(©仙台市天文台)


<観測で気をつけるべきポイント>
・外で観察する際には、虫よけ対策や防寒対策をしましょう。
・お子さんは必ず保護者の方と一緒に行動しましょう。
・車や障害物のない安全な場所で観察しましょう。
 



②望遠鏡で見る方法
私達の目で見ると明るい赤い星ですが、望遠鏡を使うと、条件が良ければ火星表面の模様を楽しむ事ができます。

<注目ポイント>
☆黒い模様に注目!
「大シルチス」と呼ばれる火山岩の台地があります。黒い三角形の模様に見えます。

☆白い模様に注目!
火星の極の部分では、二酸化炭素が凍った「極冠」と呼ばれる白い模様が見えます。
いわゆるドライアイスのようなもので、地球でいうところの「北極」や「南極」にあたる部分です。


 
▲火星を望遠鏡で見た様子(2005.10.12 撮影)(©仙台市天文台)

条件が良ければ、このような火星表面の模様や色の違いを見る事ができます。
 

<観測で気をつけるべきポイント>
・望遠鏡を太陽や建物へ向けてはいけません!
・火星の表面で砂嵐が起きて模様が見えない場合があります。

 

仙台市天文台で火星の観測イベント開催!

 
(©仙台市天文台)

15年ぶりとなる火星大接近。仙台市天文台では7月28日(土)~8月3日(金)に「特別観望会 火星をみよう!!」が開催されます。

天文台スタッフの解説のもと、日本屈指の大きさを誇る口径1.3mのひとみ望遠鏡で火星を観察します。最接近日である7月31日はプラネタリウムで火星大接近についての解説のほか、晴天時には惑星広場で観察会が実施されます。

■日時:7月28日(土)~8月3日(金)21:00~23:00
※7月28日(土)のみ21:30~23:00

■場所:仙台市天文台 ひとみ望遠鏡観測室

■料金:高校生以上200円、小・中学生100円

■定員:各日400名(先着順)

■チケット販売:実施の場合のみ、当日20:00~22:30にインフォメーションにて販売

※7月31日(火)を除き、悪天候時は中止。
 各日17:00に決定後、天文台ウェブサイトにてお知らせします(7/31は天候に関わらず実施します)。

(注意事項)
※駐車場には限りがあります。
※夜は冷え込むことがあります。上着などをお持ちください。
※惑星広場でのイベント参加の際は、必要に応じて虫除けをご用意ください。

 



夏休みの思い出作りはもちろんのこと、絵日記や自由研究などお子さんの宿題にも役立つはず♪
今年の夏は、赤く輝く火星に注目しましょう!


【ビズプロ編集部】

 

取材協力

仙台市天文台
住所:仙台市青葉区錦ケ丘9丁目29-32
TEL:022-391-1300
FAX:022-391-1301
URL:http://www.sendai-astro.jp/

☆施設からのコメント☆
今年の夏は、15年ぶりに火星が大接近するほか、皆既月食やペルセウス座流星群など、おすすめの天文現象がたくさんあります。仙台市天文台では、夏休みにぴったりなイベントをたくさんご用意しておりますので、ぜひご参加くださいませ。


 
 

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