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卵の殻で人形を作る「えっぐおじさん」って誰!?

子ども達にとってワクワクの夏休みが始まりました!
その一方、気になるのはやはり宿題ですよね。特に工作は毎回何を作ろうか苦戦することも多いはず。
何か無いかと探していたところ、名取市に卵の殻を使う「エッグクラフト」を50年以上続けている“えっぐおじさん”がいるらしい!?
気になったので、アトリエにお邪魔してきました。

卵に絵を描き続け50年

仙台市中心部から車で約30分、名取市愛島笠島にある「えっぐ工房 殻(から)」。
中へ入ると、たくさんの作品がずらり。これ全部卵の殻で作られているってすごいですよね!
 


 
▲アトリエには菊地さんがこれまで作ってきた作品が並ぶ


このアトリエの持ち主こそ、“えっぐおじさん”こと菊地克三さんです。
菊地さんが「エッグクラフト」を始めたのは、中学2年生の時。冬休みの宿題に、卵の殻にこけしの絵を描いて提出したところ、作品展で金賞を受賞したのです。

 
▲“えっぐおじさん”こと菊地克三さん


「運動も勉強も音楽もダメ。子どもの頃は何をやっても自信が無くて、克三(かつぞう)って名前なんですけど、友達からは『まけぞう』と呼ばれていました。何も取り柄がないと思っていましたから、自分にも褒められる事があったんだと気づいたんです」

それ以来、「エッグクラフト」は菊地さんのライフワークに。仕事の傍ら、コツコツと作品を作り続けてきました。58歳で会社を早期退職。第二の人生は50年以上続けてきた趣味を思いっ切り楽しもうと決めていたといいます。
まずは自宅の物置を改造し、昔からの夢だった自分のアトリエをオープン。次第に近所の小学生が遊びにくるようになり、子ども達に教えるようになりました。ちなみに“えっぐおじさん”は、アトリエに遊びに来た小学生がつけてくれた名前なのだそう。


現在はアトリエで作品作りをする傍ら、幼稚園や小学校、児童館などでエッグクラフトのワークショップ「えっぐおじさんのたまごの学校」を開いています。


 
▲アトリエには「たまごの学校」に参加した子ども達からもらったメッセージがたくさん飾られている
 

アレンジ無限大!大人も子どもも楽しめる「エッグクラフト」

普段は捨ててしまう卵の殻を使う「エッグクラフト」、一体どんな風に作るのでしょうか?
まず卵の殻に1円玉程度の穴を開け、中身を取り出してから(中身は美味しくいただきます)洗って天日干しで完成させ、殻の中にウレタンとシリコンを入れたら土台の完成!

 
▲こちらが完成した土台。殻の上半分にウレタン、下半分にシリコンと分けて入れる事で繊細な殻も容易に壊れず、倒れにくくなるのだとか。


ワークショップで体験する際は、この土台にアクリル絵の具で絵付けする作業を体験出来ます。何を描くかはその人の自由!
今回は特別にメロンの絵付け作業を見せていただきました。


黄緑色に塗った殻に、細い筆で網目をどんどん描いていきます。


ニスでツヤ出ししてヘタを取り付けたら…本物のメロンみたい!


最後に顔のパーツを付けて、可愛らしいメロンが出来上がりました♪



色塗りやパーツの切り貼りもあっという間!完成まで5分もかからずびっくりです。長年続けられているからこその職人技ですね。

 

「エッグクラフト」はどこで体験できるの?

アトリエのほか、企業のイベントや公共機関、さらに小岩井農場まきば園(岩手県)で体験できます。

<アトリエ教室>
・水曜教室(月1回※毎月第2水曜日)13:30~16:00
・木曜教室(毎週)13:30~16:00
【料金:材料費・講師料込 1回1,500円】

・一日体験教室:あらかじめ電話かメールにてお問い合わせの上、お申し込みください。
【料金:大人1,000円 子ども500円】
 

<出前講座>
子供会、幼稚園、小学校のPTA行事、公民館行事、児童館、老人クラブ、障害者施設、病院、住宅展示場、ショッピングモールのイベント等でワークショップを開催。
 

\現在参加可能なワークショップはこちら!/
☆8月11日(土)10:00~15:30
イオンモール山形南(山形県山形市若宮3-7-8)【定員150名(50名×3回)】
参加費:1人300円(ラインお友達は200円)

☆8月18日(土)10:15~12:15
ふれあいエスプ塩竈(塩竈市東玉川町9番1号)【定員30名】
参加費:1人500円

☆9月24日(月)10:00~16:00
秋保里センター(仙台市太白区秋保町湯元字寺田原40-7)
参加費:1人500円

参加希望の方はアトリエ(022-382-0180)へご連絡ください。


●この他のスケジュール詳細はホームページをご覧ください。
 

<小岩井農場まきば園「まきばのクラフト教室」>
体験時間9:00~16:30/1回800円

 



菊地さんはエッグクラフトを通して『一つの事を続ける』・『創意工夫』・『相手を思いやる心』の大切さを感じて欲しいと話します。

「不登校で学校に行けない子もたくさんいます。自分も弱虫で泣き虫な少年だったからこそ、好きな事をずっと続けていれば、そしてやる気さえあれば何でも出来るんだよという事を伝えていきたい。だからもっともっと色々な場所へ行って、エッグクラフトを広めていきたいです」


好きな事を見つけ、それを今まで続けてきた“えっぐおじさん”。
子どもだけではなく大人も、長く続けていける何かが見つかるキッカケになるかもしれません。
モノづくりの楽しさだけではなく、生き方も学べる「エッグクラフト」を、この夏親子で体験してみませんか?


【ビズプロ編集部】

 

取材協力

えっぐ工房 殻(から)
菊地克三さん
住所:名取市愛島笠島字学市32-1
TEL:022-382-0180
URL:http://www.egg-craft.net/

 

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