episode:人との「繋がり」を大切に100年続く会社へ

有限会社レマン

今や東北を代表するキッチンメーカーとなった有限会社レマン。
会社の危機を乗り越えたのは、社長の判断力と従業員のあきらめない心だった。

会社を立ち上げたきっかけを教えてください。

佐野社長:元々は、現在の土地を違う人に工場として貸していたんです。それが、1年足らずでつぶれしまいまして。その工場では流し台などの製造を行っていたので、そのまま引き継いだ形で1972年に「レマン」を設立しました。

流し台に特化したきっかけは?

佐野社長:設立当初は、下請けをやっていました。しかし取引先が連続して倒産してしまって。もう、ダメだと言われましたね。普通、そんな状態なら従業員も辞めていくのが普通だと思うのですが、誰一人辞めずにみんなついてきてくれたんです。そこで、1998年に100%下請けの状態から、一か八かで自社製品の製造を始めました。当社のように小さな会社は、大手会社と同等の品質の材料を使ったら絶対負けてしまいます。ですから、低価格で材質の良い物を使用し、短納期での製造にこだわりました。当時は、会社が潰れてもおかしくない状態でした。ところが、不思議と人に恵まれたんですよ。従業員はもちろん、当時お世話になっていた銀行の支店長にも、とにかく皆さんに力を貸していただきました。
三浦次長:取引先に営業をする際も、とても苦労しました。私も食品会社に27年勤め、中途採用という形でこの会社にお世話になっていましたから、住宅関係は全く分からなかったですし、取引先もほんの僅かしかない。何も分からない状態で飛び込みました。
佐野社長:当時は、営業に行くとよく悔しがって帰ってきていました。取引先も「買うのはいいけれど、会社は潰れないのか?」って。これが、ものすごくプレッシャーでした。とにかく信用を得るために、「BLマーク(優良住宅部品認定製品)」の取得申請をしました。1シリーズにつき1種類取得しなければならないのですが、このマークが付いている商品のある会社は絶対大丈夫という保障になるんです。
佐野課長:最初の認定をもらうまで2年半位かかりました。というのも、15~6人の会社で本当に大丈夫なのかという部分がやはりあったみたいで。ものすごい量の書類を書いたりして。取得した時は、本当に嬉しかったですね。現在も申請中の製品がありまして、取得の為の準備を行っている所です。

社員を育てる上で大切にしている事を教えて下さい。

佐野社長:6~7年前から、高卒を1人ずつ採用して育てるようにしています。この子達が育っていく事が今はすごく楽しみですね。寺島もその一人で、会社に入ってきた時は体は細いし、おとなしいし、入ってもらったのはいいけれど何をやらせようと言っていたら、今では抜群にちゃんとしてる。すごいですよ、本当に。
佐野課長:今は、現場の方も責任を持ってある程度やってもらっています。当社は人数が少ないので、オールマイティーに何でも出来ないとダメなんです。
寺島さん:人は少ないけれど、その分いろんな事が出来るのがとても楽しいですし、やりがいがあります。これからは、これまでにないような新しい製品を作ってみたいなと思っています。
佐野社長:新卒の子を社員全員で育てて、仕事は厳しく、仕事が終わったら優しく。とにかくみんなで可愛がります。その一環で、社員一人一人が入社した時に1つ目標を作ってもらうんです。社員全員の目標を朝礼で毎日、一つずつ全て読んでいくんですよ。この目標はずっと変えずに、初心に帰って欲しいという思いですね。

今後行っていきたい事は?

三浦次長:これからの時代、お年寄り夫婦2人の家庭がものすごく増えていきますよね。ですから、高齢者向けの座りながらも作業できるようなキッチンなどが伸びてくると思うんですよ。実際に、現在老人ホームにも結構納入しています。やはり、これからはそれぞれのお客様に合った製品を、若い人達が考えて作っていかなければならない時代になっていきますよね。今までに無い斬新な、「レマン」にしかないものを作っていくことができたらいいですよね。

20年後、どんな会社になっていると思いますか?

佐野社長:社内の環境をきちんと整えて、従業員が安心して仕事ができる職場にしていきたいですね。退職年齢は無し。後は木工教室をやったり、お茶を飲める場所を作って、年を取って辞めた社員がそこでお茶飲みながら話したり、そんな事ができるような職場にしたいというのは、会社を始めた時から夢として持っています。「レマン」を100年続く会社にしますから。絶対します。

最後にビズプロ・クロスをご覧になっている皆様へ

佐野社長:厨房関係・流し台関係・食器棚、どんなニーズにもお答えします。お気軽にお問い合わせください!

■会社概要
有限会社レマン
〒989-1271 宮城県柴田郡大河原町字東桜町12-4
TEL:0224-53-2104 FAX:0224-53-1575
HP: http://www.leman-1013.jp/