episode:「印刷界の駆け込み寺」を目指して

株式会社ハヤシ印刷

創業から40年以上、町の印刷屋さんとして信頼されてきたハヤシ印刷。
どんな小さな仕事でも決して手を抜かず全力で応えていく姿勢こそが、彼らの最大の武器だった。

会社設立の経緯を教えてください。

七十七銀行に勤めていた祖父が退職後に大蔵省(現・財務省)の印刷に関わった縁で、1945(昭和20)年に「林屋(はやしや)」を創業しました。当時は石版印刷で大蔵省の印紙を手作業で印刷していたそうです。祖父の死後、父が家業を引き継ぎ、独学で印刷業を学びながら1974(昭和49)年に「株式会社ハヤシ印刷」を設立しました。その頃から活版印刷を始め、デジタル化に取り組むべくオフセット印刷機をいち早く導入したのです。私が入社したのもちょうどその時期で、アナログとデジタル、両方の印刷手法を経験しました。父の死後、1999(平成11)年に2代目社長に就任し、地域密着型の印刷会社として多くの方々にご利用いただいております。

主な事業内容は?

名刺やDM、折込みチラシやポスター、カレンダーなどのいわゆる一般商業印刷を始め、製本やポスティング、オリジナルグッズの印刷・制作などを行っています。変わったところでは、屋外広告看板の誘致や制作、クレーンでの高所撮影や店舗の内装用クロス(壁紙)なども手掛けています。近年増加しているネット印刷サービスも確かに便利ではありますが、お客さんと直接コミュニケーションを取りながらやり取りしていく事が弊社の強みだと思っています。モニターで見る色と、印刷して出る色は全く違います。印刷するページの順番が間違っていたり、画像がギザギザになっていたり…そういった印刷ミスが無いよう、お客さんに寄り添って仕事を進める事が一番大事だと考えています。

▲スマートフォンケースやライターにも印刷できる

印刷の注文は、弊社の場合「今日中に…」とか「明日中に…」が多いですね。例えば、夜遅くに電話があって、「明日のイベントで使うパネルを印刷して欲しい」と。お客さんが困っているんだから、とすぐ引き受けました。せっかく頼ってくれているのに、出来ませんとは言えませんから。お客さんから「電気・ガス・水道・ハヤシ印刷」って言われた事もありますよ。本当、何でも屋さんみたいなものです(笑)

店舗プロデュース業に力を入れているとの事ですが。

印刷業界もどんどんデジタル化が進み、効率的で安価にサービスが提供出来るようになりました。何でも機械で出来てしまう時代だから、自分達ならではの“技”がなかなか出せない。だからこそ、どこも真似出来ないようなスピードや技術で勝負するしかないんです。そうじゃないとネットの会社との価格競争だけで終わってしまいますから。会社の独自色を出していく為に、様々な事に挑戦しています。

2015(平成27)年からはオリジナル壁紙「リフォームオーダークロスReCross(リクロス)」のサービスを開始しました。仙台のお寺・大聖寺の住職さんから市内の古地図を檀家に見せたいという依頼をいただきまして、壁一面に印刷したのが始まりでした。思い出の写真やイラスト、何でも壁紙に出来ますよ。印刷には汚れに強く、撥水性と耐久性を持つ「環境対応型インク」を使用していますので、これまでに店舗や病院、幼稚園など、様々な施設への導入実績があります。

不動産の広告を手がけていた縁で、最近では住宅メーカーのフェニーチェホームさんと一緒にリフォーム事業を行ったり、内装デザインや施工、販促物の制作までを一貫して行う店舗プロデュース業にも力を入れています。印刷屋として長年培ってきた人脈を活かして、食材の仕入れ先を揃える事も出来ますよ。店舗開発に関わる業務をワンストップで提供出来るというのが、弊社の強みですね。

今後行っていきたい事は?

車や船の印刷にも挑戦してみたいですね。調べていたら、ジェット機専用の印刷機もあるみたいで。これなら「絶対ハヤシ印刷しか出来ない」って思ってもらえるのではないかと。そういう面白い事をこれからもやっていきたいですよね。普段の仕事の中でも何か面白い事が出来るんじゃないかって、ずっと探しているんですよ。

ビズプロをご覧になっている皆様へ一言

お客さんにとってのAIになれるような会社を目指したい。一言、二言の要望で困っている事を全て解決して、あわよくば他の問題まで解決出来たらすごく良いと思っているんです。困った事があったら、是非気軽に相談していただきたいと思います。

株式会社ハヤシ印刷
〒980-0811宮城県仙台市青葉区一番町1-12-41
TEL:022-223-3344 FAX:022-223-3006
HP:http://www.hayashi-printing.com/