episode:モノづくりで未来に役立つ足跡を

株式会社イエムラ

「人々を守れるモノを未来へ残したい」
そんな想いを込めて、今日も製品作りに挑む。

会社設立のきっかけを教えてください。

私は大学を卒業し、東京にある金融機関の設備を作るメーカーに入社しました。そこでは技術部工事課に配属され、関東圏内の現場で施工管理の職を務めました。現場の経験を積んで3年後に退職し、宮城に帰ってきました。現在の会社は、同じような業界にいた父親が1994年に創業した会社です。私も会社がスタートした年から関わっています。

業務内容を教えてください。

主にビル建築用になるステンレスのドアやサッシ、手すり等を作ったり、インフラ関連施設へ金属製品を納入したりしています。
ちなみに手すりの無い階段や、ドアの付いていない建物は危険じゃないですか。そこで、私達の作った製品は「知らないうちにどこかの誰かを守っている」という事が言えますね。それから、今の建物は寿命が長い。だから自分より自分が仕事として関わった製品の方が長生きするんですよ。そんなことから、年をとった時に「この建物のドアを作ったなぁ」と誇りを持って言えるように、日々仕事に取り組んでいます。

販路はどういった所なのですか?

現在、主力としている建築業界向けの製品は、専門性が必要な分野なので基本的にはB to Bの固定客です。現在の販路は、同じ業界に転職したお客様や、贔屓にしていただいている方々の口コミで広がってきました。もちろん、そのようなお客様からの信頼を勝ち取るために、少しずつ製品の改良を行ってきました。今でも、社員同士で相談して日々改善する努力を続けています。
それから、ステンレス製品は1枚の板から加工します。作り置きはせず、完全受注生産が特長です。毎回、大きさ・幅・高さが違う。だから、例えば扉を一つ受注しても、新たに図面を書かないといけない。僕らの作る製品は「フルオーダーメイド」なんですよ。

他の会社には無い強みは?

一つはスピードです。これは、従業員が20人だから早いという部分もあるんですね。大企業だと、1つの仕事に携わる人数も多いので、注文が来てからモノを作るまでの段取りが相当かかりますよね。しかし当社は、製造部・営業部・工事部・技術部・総務部の5部門の各スタッフがオリンピックの輪のように、少人数ながらそれぞれ兼務しているんです。ですから納期も、競合他社より比較的早いと思います。
もう一つは、企画・設計から製造、そして納品・施工まで、自社で一貫して行なえるという事。ただ作るだけではなく、製品の取り付け・据え付けまで行なっているので、当社にご依頼いただければ全て完結できます。

採用は毎年行なっているのですか?

震災後からは、毎年1~2名は必ず採用しています。知識のない方でも大丈夫です。そもそも、学校でステンレスの加工なんて教えないんです。ですから経験者はほとんどいないんですよね。技術は、入社後にゼロからきちんと教えます。やはりこの仕事は専門性があるので、覚えるまでに時間が掛かります。1人前になるまでに、最低でも3~5年は掛かるんですよ。そうなると、今のうちから技術の継承をしておかないと、後で困るんですよね。

20年後、どのような会社になっていると思いますか?

中長期の計画を立てて、それに沿って経営しています。会社の将来として思い描いているのは、海外展開。ただ、海外に工場を立てるのではなくて、人的交流をしようかなと思っているんです。例えば、当社の技術やノウハウ、そして私の人脈やMBAスキルなどを活用して、仲間と一緒に途上国のものつくりにおいてコンサルティングができればいいなと考えています。

株式会社イエムラ
〒981-1225 宮城県名取市飯野坂字南沖67-1
TEL:022-384-5310(代) FAX:022-384-5682
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