episode:石巻のニューヒーロー『イシノマキマン』参上!

ビヨンド

人々に対する感謝の気持ちから生まれたキャラクター『イシノマキマン』。
石巻のニューヒーローが、地域の復興を後押しする。

会社設立の経緯を教えてください。

石巻の高校を卒業後、仙台の専門学校でグラフィックデザインを2年学び、仙台の印刷会社に入社しました。1989年頃のちょうどバブルの時代でしたので、ものすごく忙しくて。毎日残業で家に帰れない日々が続いて体を壊してしまった事もあり、マイペースで出来る事をやろうと、インターネットで名刺注文サイトを立ち上げました。その後名刺の印刷機や断裁機を入れて、2011年(平成23年)2月に「ビヨンド」を設立しました。
その1ヵ月後に東日本大震災が発生。津波で1階部分は浸水し、導入したばかりの機械やパソコンが全部使えなくなり、一度は事業を辞めようとも考えました。しかし、震災から1ヵ月後に、幸いにもネットに繋がったパソコンに、お客様から注文メールや心配のメールが沢山来ている事に気付いたんです。それを見て再びがんばろうと、2階にあり無事だった息子のパソコンを借り、仕事を始めました。5月の半ばには新しい機械を入れて正式に営業を再開。インターネットで『石巻 名刺』、『石巻 印刷』と検索すると当社がヒットするみたいで、それもあってか全国から注文をいただいて、そのうち名刺だけではなくチラシなども制作するようになりました。現在は、名刺・チラシ・パンフレット・看板などの印刷、制作をしています。

『イシノマキマン』誕生のきっかけは?

2012年(平成24年)9月に、震災からずっと写真を撮り続けている石巻市のカメラマン阿部美津夫さんと協力して、石巻市の美しい景色の写真を使ったクリアファイルとポストカードを作りました。これが地元の方々に好評で、だんだん自分でものづくりをしていくのが楽しいと思ってきて、次に石巻の魅力を発信する『石巻トランプぅ~』を制作しました。石巻の「美味しいモノ」「きれいな風景」「贈りたいお土産」「遊びたい場所」を市民の方に任意でアンケートをとり、その結果を「♥=食べる」「♦=見る」「♠=遊ぶ」「♣=贈る」とカテゴリー分けしました。その時には既に『イシノマキマン』の構想はなんとなく頭にはありました。ある時、夜中に車を運転していた時に急にひらめいて、すぐノートに書いて、それを東京のイラストレーターの方にお願いしてキャラクターを描いていただきました。

キャラクターのコンセプトを考えていく中で悩んだのは、どこかで“石巻”に意味付けしないといけないということ。そこで、震災の時に皆さんに応援していただいて励まされた経験を、キャラクターに表そうと思ったんです。がんばっている人を見ると「がんばろう」と思えますよね。そんな風に皆さんを元気づけられるようなキャラクターとして、『イシノマキマン』は生まれました。2015年(平成27年)の8月に石巻で開催された「川開きまつり」に皆さんに初めてお披露目しました。

グッズの封入の一部は、地元の方々に有償でお手伝いいただいています。一番売れている商品は、「マグネットステッカー」。特に、『宝物が乗ってます』(写真:右端)が人気です。石巻では、大事な人を『たがらもの』と言うんです。特に地元の方々におもしろいという事で購入いただいています。

今後行なっていきたい事は?

もっともっと皆さんに『イシノマキマン』を知っていただくために、着ぐるみを作ろうと思っているんです。『イシノマキマン』にはいろんな可能性があると思っていて、食べ物や文房具とのコラボはもちろんですが、「盆踊りの歌を作って夏にみんなで踊ったら?」など市民の方からもアイデアもいただいたりしていて、そういうのは本当に嬉しいですよね。これからも、地域の皆さんから愛されるキャラクターになっていければいいなと思います。

ビズプロ・クロスをご覧になっている皆様へ

食べ物や工芸品、機械など、とにかく何でも結構ですので、『イシノマキマン』とコラボしていただける企業を募集しています!是非お気軽にお問い合わせください。

ビヨンド
〒986-0042宮城県石巻市鹿妻南3丁目4-11
TEL:0225-98-9087 FAX:0225-93-5874
HP:http://www.insatsukan.jp/

○『イシノマキマン』グッズ販売場所
ロマン海遊21(石巻観光協会)、宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」、道の駅「上品の郷」、おかべ本屋さん(イオン石巻東ショッピングセンター内)、ヤマト屋書店(石巻市内)、プリントショップ「印刷館」(ビヨンドが運営)