episode: 東北から発信する「3Dプリンター」の未来

株式会社 HqME

急冷技術を活用した3Dプリンター用金属粉末を作成。
製品開発向けに少量の粉末をバリエーション豊かに提供している。

主な事業内容を教えてください。

急冷凝固技術を活用した装置、マグネシウム溶解装置、水アトマイズ装置、真空凍結乾燥機等の製造・3Dプリンター用金属粉末の作成を行なっております。「急冷技術」は新しい金属を開発する際、金属を溶かして液体にし、その液体を素早く(急冷:1/60秒程度)冷やし、元の金属の形に戻す技術の事です。ただ元に戻すだけではなく、金属の持っていた元々の性質が変わるように冷やすので、元に比べて硬くなったり、電気を通しにくくなったりと、新しい性質が現れます。
2015年(平成27年)12月に有限会社ハーデイズから分社化して、急冷技術専門の会社「株式会社HqME (エイチキューエムイー)」を立ち上げました。3Dプリンター用金属粉末の作成に特化して事業を行なっています。3Dプリンターは、産業革命に近いんですね。複雑な形状でも、容易かつ短時間で成形する事が出来るんです。ヨーロッパやアメリカでは2011年(平成23年)頃から普及が進んでおり、更なる技術研究が現在も進められています。日本でもようやく2014年(平成26年)に経産省による国家プロジェクトが始動したことから、3Dプリンター用金属粉末はこれから需要が増えていくであろうと考えています。

当社は、急冷技術を利用して金属粉末を作っています。霧吹き現象を利用した「アトマイズ」という方法により、一度に細かい金属粉末を作る事が出来るのです。現状は500g~1kgまでの小ロット生産に対応しております。金属用の3Dプリンターの開発は、まだ始まったばかりですので、使用する金属粉末は少量が最適だと思っています。製品開発の際に当社のバリエーション豊かな粉末を使用していただき、2年後、3年後には3Dプリンターでつくる製品の大量生産に結びついていて欲しいですね。

今後行なっていきたい事は?

より多くの方に求められるような金属粉末を突きつめていきたいです。現在一番小さい大きさで1粒20μ(ミクロン)なのですが、これをもっと小さくしたり、粉末の形状を自由にコントロール出来たらそれは素晴らしいですよね。

10年後、どのような会社になっていると思いますか?

10年後は3Dプリンター用金属粉末のプロとして、世界で認められるようになりたいですね。「3Dプリンター用の金属粉末ならQ LAB」と言っていただけるような企業になっていてほしいです。

ビズプロ・クロスをご覧になっている皆様へ

私、猫を飼っているんです。猫の寿命はおよそ15年といわれており、人間と比べるとはるかに短いんです。猫を見ていて、いずれ死ぬんだろうなと思ったら急に哀れになってきて。それを自分の身に置いてみたらば、いつか私も死ぬんだと。ならば、その限られた中で「私はこれだけやったから人生に悔いはない」と自己満足出来るような人生を送りたいんです。自分が生きてきた中で何をしてきたのか、これから何をしようとしているのか、それを見極める所に面白い所があると思うんですよ。仕事でも何でもいいんです、何か一生懸命になれる事を、人生の中で「これだ」というものを見つけられたらいいなと思うし、我々人間は見つける努力をすべきだと思います。一瞬一瞬をどのように生きていくか、一生懸命に生きていけたなら、人間としておもしろいんじゃないかなと思うんです。

株式会社HqME
〒981-3203 宮城県仙台市泉区高森6-24-3
TEL:090-9745-9713
HP:http://www.qlab.co.jp/