episode:「電気」と「通信」で人と人を繋ぐ

EC-WAN株式会社

今や生活に欠かせなくなった電気と通信。
この2つを通じて、世界を、人を繋いでいく。

設立のきっかけを教えてください。

私が中学を卒業して働いた会社が電気事業をやっていたんです。しかしその会社を辞めて、コック・運転手・ホテルマン・訪問販売のセールスマン・ガソリンスタンドの店員・コンビニやレンタルショップのバイトなど、10代のうちに履歴書が埋まって書けなくなる位いろいろな職業に就きました。最終的に、一人で個人商店として再び電気事業を始めたのですが、仕事の依頼を一人ではこなしきれないほどいただきまして、どうしても応えられず断ってしまう事があったんです。せっかく声を掛けていただいているのに断るのは良くないという事で本格的に起業しようと思ったものの、一人で会社を設立しても、今までの状態と変わらない訳ですよね。そんな時、ちょうど良いタイミングで現在の副社長と出会うんです。当時年商10億円企業のナンバー2という立場にいるような方だったのですが、私の所に電話をくれて、「一緒に仕事をしないか」とアプローチしてくれて。こんなの願ったり叶ったりというか、こんな奇跡も起こるのかと思いましたよ。それで、2009年5月20日に会社を設立しました。しかし、当時はリーマンショックの直後だった事もあり、全く仕事が無い状態でした。最初の2ヵ月間は企業への挨拶まわりと事業計画の会話をしているだけで。そのうち徐々に仕事をいただくようになり、従業員も1人、2人と増えてきて、2012年12月に秋田県、2014年5月には東京都に事業所を構えました。秋田県には私達と同じような会社がなかったので、これはチャンスだなと思ったのがきっかけです。東京も同じような理由ですね。東京に行った時に、泊まったホテルのフロントの方の対応が良かったり、電車でお年寄りに席を譲った時に「ありがとう」と言ってもらったりと良いイメージがあったので、東京に出そうと思ったんです。

主な事業内容を教えてください。

電気の屋内工事全般と、携帯電話の基地局の仕事を全キャリアやらせていただいています。また、2015年には太陽光ソーラーパネルを車両に設置し、車内に蓄電装置を設置する「ソーラー蓄電車両」を開発しています。会社設立7年目の記念に、何か形あるものを残したいと思ったのがきっかけでした。それと、我々は電気の仕事で生計を立てているにも関わらず、電気がどのように作られて、供給されているという所にあまり関心を持っていなかったんですね。ところが大震災後、原発事故ではじめて電気の供給されている根元を知った時に、これは良くないなと思ったんです。実際に「ソーラー蓄電車両」を貸し出したり、システムそのものをご提供させていただくといった事をしています。主に、お祭りやイベントなどに出店する屋台などに使っていただいていますね。発電機の音って、ものすごくうるさいんです。「ソーラー蓄電車両」だと、音も排気ガスも一切出さないので良い事づくしなんですよ。自衛隊の夏祭りに協賛として車両を展示させていただいたりしています。

海外展開も視野に入れているのですか?

日本とアジアの企業を繋ぐ為に、シンガポールにコンサルティング会社を作った方がいるのですが、その方と繋がる事ができたんです。シンガポールが現在一体どのような街になっているのか生で見たいという私の思いを伝えた所、彼と私がやろうとしている事が合致している部分が多くあったので、是非一緒にやりましょうと2015年2月に契約を結びました。今後、海外での活動しかないと思っているんですよ。国内は2020年の東京オリンピックで一応頭打ちかなと。それまではいろんな仕事がオリンピックまである程度見えてはいるのですが、オリンピックからの先を見た時に、ちょっと不可能な部分の方が多いかなと。27歳の頃から海外で仕事をしたいと思っていました。「EC-WAN」という社名も、世界に行った時に、どんな人にもそのまま伝わるような名前にしたいと思って付けました。Electronics Com Wide Area Network( E=電気・通信、C=人・人達、WAN=ネットワークを繋ぐ)という意味です。小さなコミュニティ同士、ネットワーク同士が手と手を取り合えばだれも不幸になる事はないのではないかという思いが込められています。

求めている人材像は?

将来的に成長したい、自立したいという欲望を持っている人ですね。会社や社会に依存しない人。求人は常にしています。しかしなかなか集まらないのが現状ですね。今年、始めて新卒の採用を行いました。4月から1人入ってきますので従業員は全員で18名になります。

今後どのような事を行なっていきたいですか?

昭和30年代に時代を戻す事ですね。モノが生まれ始め、明るい未来への希望を国民全員が持っていた、その頃はおそらく日本の歴史上一番心が豊かな時代だったんだろうなと思うんです。なのでアジア全体を、当時の日本のような状態に持って行きたいというのが私の将来的なビジョンです。

20年後、どのような会社になっていると思いますか?

総合商社になっていると思います。既に頭の中は99%、その事ばかりで占められていますね。我々が扱っている「電気」というのは、まず無ければ暗くなり、多くの物が使えなくなる。みんなが電気の無い生活にもう戻れないというのはもちろんの事、おそらく文明社会が成り立たなくなりますよね。それと、「通信」は必ず電気を必要とするんです。電気が無いと、絶対繋がらない訳ですよね。これからはこの「電気」と「通信」の2つが更に今よりも必要とされていくと思うので、供給の仕方や提案の仕方は変わっていくと思うんです。なので、その為の計画はしていますね。

ビズプロ・クロスへ一言

改めて、『生きる』という事を考え合っていきたいなと思います。お金じゃなくて生きるという事は別なんじゃないかなと。企業というのはあくまでも利益団体ですので、収益を上げなければなりませんが、「自分の所だけよければいい」という、収益を上げる為には手段を選ばないという会社が最近多いと感じます。そうではなくて、自分の所が生きるために相手を生かすという事が人の為じゃないのかなと思うんです。最近は、どうしても物やお金や名誉といった所に意識がいきがちで、一番大事な所に誰も見向きもしなくなってしまったのではないかと。
昭和30年代の日本に戻したいというのはそこからきているんですけど、あの時代の感性に戻さないと。人の為に生きているはずなのに、お金の為に生きていませんかという人が多々見受けられる。やるせないというか、切ないんですよね。なので忘れかけている大切な何かを取り戻しながら、これからも社会貢献していきたいと思っています。

EC-WAN株式会社
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