episode:長年の技術であらゆる製品に対応

株式会社スター精機

『出来ない前にやってみる』をモットーに、理化学実験装置・航空宇宙部品等を製造する。
品質や技術を追求した“ものづくり”が、福島の未来を切り拓く。

設立のきっかけを教えてください。

初代社長の星裕信が南相馬市(旧原町市)の大場鉄工所で軍事部品、農業機械部品加工に従事しており、その後、昭和7年(1932年)相馬市にのれん分けにて「大場鉄工所」を創業しました。設立当初から農業機械部品や軍事部品等を製造し、その後2代目社長である星幸吉が代表になり、戦後処理の多種部品を製作しておりましたが、戦後の仕事難から農業機械の販売・修理や、漁船の修理を始めました。
現社長は大学を卒業後、東京の会社に就職、その後25歳の時に現在の会社に入社しました。同時期東北地方は弱電部品製造で活況を呈していました。そんな中、市内に進出した大手電子部品メーカーからベルトコンベアーの設計・製作及び金型治工具の取引を得ることが出来ました。また、同時期にニコンとの取引を開始し、設備・人員の増強を図ります。その後ニッチな分野である理化学実験装置に進出。JAXA(航技研)、東北大学等技術開発提案型にも進出しました。受注品もハイレベルとなり高精度加工が要求され、短納期と苦難の連続が続きましたが、高い技術を持つスタッフの採用により、客先要求に対応すべく装置の設計開発が可能となりました。東北大学との基礎研究で20年前に共同開発した「摩擦試験機」は、研究開発に沿った機能が研究者に好評で当社のヒット商品となっています。
当社では、航空宇宙関係の部品設計・製作にも携わっており、東北大学航空宇宙工学科で打ち上げた人工衛星「雷神」の筺体製作や、IHIから航空機エンジン部品の加工・治工具等を受注しております。
私達は、『出来ない』とは絶対に言わないという事をモットーに仕事をしています。「こういう装置を提案してほしい」というお客様のご要望に応える為には、何としてでもやるしかないんです。『メイド・イン・ジャパン』は、ハングリー精神が無いと出来ないですね。

今後行なっていきたいことは?

震災や原発事故の影響で福島に植えつけられた負のイメージを私達企業で変えたいと思っています。その為には、相馬市に立地しているIHI相馬事業所と当社の技術で研究開発を行い、優れた技術者や研究者を育成しこの地に定着させる事で雇用の拡大につなげ、福島のものづくりの技術を世の中に発信していきたいですね。

ビズプロ・クロスをご覧になっている皆様へ

震災で被害に遭って東北の企業の皆さんも大変な思いをしていると思うのですが、やはり力強く発展していく企業と人間を東北の地から出していかなければいけないですよね。その為には企業同士お互いに切磋琢磨して、東北から元気な製品を発信していけるようになっていければいいなと思います。

株式会社スター精機
【本社】
〒976-0042福島県相馬市中村字荒井町46番地
TEL:0244-35-0604 FAX:0244-35-2518
【工場】
〒976-0006福島県相馬市石上字南蛯沢390番地
TEL:0244-36-2411(代)
FAX:0244-26-5066(業務課)
FAX:0244-36-2412(製造課)
HP:http://www.starseiki.jp/