episode:レトルト食品の新しい形「ごちそうレトルト」

株式会社にしき食品

化学調味料無添加の安心・安全なレトルト食品を製造・販売。
おいしさの秘訣とこだわりの商品開発に迫る。

設立のきっかけを教えてください。

1939年(昭和14年)3月に佃煮製造業として仙台市五橋で創業しました。1952年(昭和27年)には株式会社に法人化し、佃煮の製造のみで事業展開をしていたのですが、次第に佃煮製造だけでは厳しくなってきて、佃煮に変わる新しい物はないかと考えていました。そこで、先代の社長は日持ちするレトルト食品に目を付けたんです。当時、私は大手印刷会社に勤めており、レトルト食品の包材とともにレトルト釜を扱っていましたので、当社にレトルト釜を販売する事になりました。ところが、商品の開発をしようにもレトルトの知識が全く無く困っていたので、私が相談に乗っているうちに、先代からの「会社にきてほしい」という誘いを受け印刷会社を辞め、1981年(昭和56年)に入社することになりました。現在、3代目の社長を務めています。

「小売用」レトルト食品を製造するようになったきっかけは?

大手ファミリーレストラン向けに業務用のレトルト食品を作り始めました。そのうち、業務用レトルト食品を顧客が望む味に仕上げたOEM(相手先ブランド供給)へと進化し、その後ファミレス業界、そしてコンビニ業界へ生産・販売していったんです。当時、当社は製造設備が小さかったという事もあり、200㎏の小ロットでOEMが可能でした。大手企業は製造設備が大きく、最低ロットは10トンからしか受けられませんでした。当社が200㎏で製造を受けられる事が徐々に顧客に口コミで広まり、おかげで東北はもちろん関東や関西まで販路を拡大する事ができました。しかし、次第に価格競争が激しくなり、業務用では利益の確保に限界があると感じ、「小売用」自社PBの製造へと転換し、現在に至っております。

自社ブランド「にしきや」について教えてください。

今まで培ってきた商品開発ノウハウを存分に活かし、自社ブランド「にしきや」の商品開発を進めています。現在「にしきや」はカレー、スープ、パスタソースをはじめ様々な種類の商品で90品を越えました。企画から開発・製造まで全て自社で行っています。どれも味わいにこだわり、お客さまに安心しておいしい食事を楽しんでいただきたいという想いで商品づくりをしています。中でもインドカレーは32種類あり、毎年インドに社員が研修に行き、本格的なインドカレーの作り方を学びます。これまで様々な種類のカレーを作ってきた中で、本物のインドカレーを作ってみたいという想いから始まりました。実際に行って勉強してみると、様々な事が分かりました。インドカレーは、野菜と塩、そして香辛料のみで味を出しており、余計な物が一切入っていないんです。いろんな種類を組み合わせて食べていただきたいので、1袋100gにしています。また、地元・岩沼に貢献しようと、「千年希望の丘」にちなんだほうれん草のソースを使った『千年カレー』と、トマトベースのソースを使った『希望カレー』を2013年(平成25年)から開発・販売しています。1箱につき10円を、「千年希望の丘」の運営事業に寄付しています。

ちなみに、「にしきや」の一番人気は『レモンクリームチキンカレー』です。レモンの爽やかな風味と生クリームのまろやかさが特長で、マイルドなカレーですので、お子様にもおすすめです。 知らない方も多いのですが、レトルト食品は保存料を使用してはいけないことになっています。さらに当社の商品は、味わいにこだわった結果、全て化学調味料・香料・着色料が無添加です。化学調味料などの添加物を入れてしまうと、味が変わってしまうんですよ。今後は、お客様の意見も取り入れて商品開発をしていこうと思っています。

社名を「西木食品」から「にしき食品」に変えられた理由は?

東日本大震災がきっかけになります。震災が起きたのは、1週間前に新工場の地鎮祭をしたばかりの時でした。震災で新工場の工事は中断しましたが、津波の被害を受けた工場は、初動の行動が早かったので復旧がスムーズに進み、わずか45日で操業を再開する事ができました。ありがたい事に取引先の企業も待っていてくれて、結果、被災前よりも売上が増えたため、中断していた新工場をその年の7月に再着工し、2012年(平成24年)に完成しました。新工場の看板を掲げようとした時に、より多くのお客様に親しまれるように社名をひらがなにしようと思い、同年に変更しました。

求めている人材像は?

現在従業員は、東京支社なども入れて250名程です。社員の採用は毎年しています。求める人材像は、自分で考えて自分で行動する人。言われた事をただやるのではなく、どんどん自分で企画していけるような人ですね。そういう事が出来ない会社は、伸びないと思うんです。そして「レトルトを変えていきたい」という夢に向かって一緒に仕事してもらえたら最高ですよね。

20年後、どのような会社になっていると思いますか?

レトルト食品専門で、年商100億の企業になっていたいですね。レトルトを中心として、お客様のライフスタイル全般を提案出来るようになっていたいです。20年経ったら私は会社にはいないかもしれませんが、道筋くらいは付けられたらと思っています。

ビズプロ・クロスをご覧になっている皆様へ

当社は、レトルト食品の新しい価値を開拓しながらここまできました。今後は、レトルト食品による新たなライフスタイルを提案していきたいと思っています。その為にも、レトルト食品の新しい可能性を見出したり、当社のレトルトを手にしていただくことで、心が豊かになっていただけるような場面をたくさん作っていきたいですね。

株式会社にしき食品
【本社・工場・にしきや本店】
〒989-2421 宮城県岩沼市下野郷字新関迎265番地の1
TEL:0223-29-2091 FAX:0223-29-2092
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